
最初は「また?」と家族や友人によく驚かれたが、今では当たり前の事になってしまいめぼしい反応も特にない。10年ほど前からだろうか、私は、2か月に1回は落とし物を届けている。割かし落とし主にとっては大切なものばかりだ。財布、家や車、自転車の鍵、キャッシュカード、ギフト用手提げに入れられたゴディバのクッキーセット(とても重かった)、脱ぎ捨てられた形のままのスーツジャケットもあった。
先週、激しい雨が上がった翌日、近くの公園を犬と散歩中、ぐっしょり濡れた巾着袋を見つけた。袋にはアップリケのイニシャル。中を覗くと近くの小学校のロゴ入りハンカチが入っている。そのまま捨て置くわけにもいかず、家に持ち帰った。ざっと手洗いをしてから洗濯機に放り込み、袋とハンカチにアイロンをかけて翌日、小学校に郵送した。
普段、落とし物を届けても所有者についてあれこれ想像することは無いが、この時だけは、巾着袋の持ち主や担任の先生から受け取った時の気持ちまで、あれこれと思い巡らした。初めて子供の落とし物を拾ったからかも知れない。
その後、小学校から何か連絡があるかと淡い期待を抱いていたが、何も無かった。そして昨日、また散歩途中で巾着袋を見つけた。少し迷ったが、拾い上げて街路樹の枝にかけておいた。 写真は photo library (https://www.photolibrary.jp) より。

