老いと花

還暦まであと1年半、日々の出来事や思い出を気ままに綴ります。

神去なあなあ日常

 今日、やっと「神去なあなあ日常」を読み終えた。バスと電車の中で少しずつ読み、3週間ほどかかったかと思う。三浦しおんさんの作品は、数年前に「天国旅行」を読み衝撃を受けてから、時々読んでいる。一部が映画にもなった「まほろ駅前シリーズ」もとても楽しませいただいた。どの作品も登場人物が非常に生き生きとしており、小説を読んでいる間、彼らと共に時間を過ごしているような気持ちになる。
 20代30代は余り読書をしなかったが、40代以降、習慣となった。乗り物に乗っている間(飛蚊症が悪化するそうだが)や駅や空港、滅多にしないが、レジ前が余りにも混雑している時は本を読みながら少しずつ歩を進める時もある。若い頃、北米のある町でそれをして店員さんが同僚に「彼女ったら、こんな場所でまで本を読んでるわよ。」と耳打ちをしていた。
 次は何を読もう。少し休憩をはさんでから短編集を読もうと思う。
 写真は photo library から拝借した杉の林。「神去なあなあ日常」は林業に携わる人々を描いている。


ウクライナと犬


 今日、ウクライナから飼い犬と共に日本へ逃れてきた方が、成田空港で半年、犬が検疫下に置かれる事を知らされ嘆いておられるというニュースを目にした。
 約20年前、私も北米で生まれたプードルを連れて帰国したが、検疫は2週間で済んだ。この違いがもし、私と彼女の国籍の違いにあるのであれば、何という理不尽さだろう。北米もウクライナも狂犬病発生国である。検疫期間に差をつける意味がどこにあるのか。とても悲しい気持ちになった。と、ここまで書いて、もしかすると狂犬病予防注射を打っていない、あるいはその証明書が無いのではと気がついた。いずれにせよ、こうした事が二度と起きないように一刻も早い戦争の終結を願う。
 写真はウクライナ製の紅茶の缶。戦争が始まって間もなく購入した。